漢方薬の小事典

漢方薬は、中国や日本での長い間の使用の実績があり、西洋のお薬とは異なって、使用される人の体質に合わせた使用法があります。
当院では、西洋薬と漢方薬を組み合わせて、副作用をできるだけ少なく、効果的に治療しようと試みています。以下に代表的な使用薬剤を挙げてみました。

このページのトップへ

1.カゼをひきやすい、気管支炎や肺炎になりやすい

  • 人参湯(にんじんとう)
    ふだんから下痢しやすく、食欲が少ない子どもに用います。胃腸をあたためて消化吸収をよくするので元気になり、カゼをひきにくくなります。
  • 補中益気湯(ほちゅうえききとう)
    頻回にカゼを繰り返し、鼻水、セキが出やすく、ゼーゼーしやすい子どもで、喘息性気管支炎といわれることの多いときには、このお薬は体の抵抗力を強くしますので、カゼをひいてもはやく治りますし、気管支炎や肺炎になることを防ぎます。
このページのトップへ

2.気管支喘息

漢方薬は寛解期を長く続けて、発作を起こさないようにするのに有効です。(予防的効果)

  • 紫朴湯(さいぼくとう)
    喘息のこどもに一番よく用いるお薬です。こどもの心を安定化させて、セキを静めます。当院でも多くのお子さんが内服していて、内服後に喘息発作が起きなくなったとご家族から感謝されることが多いです。幼稚園以上の年齢でおすすめです。
  • 補中益気湯(ほちゅうえききとう)
    免疫力を高めるので感染につよくなり、カゼをひきにくくなります。幼児では喘息発作をおきにくくします。
このページのトップへ

3.アトピー性皮膚炎

  • 人参湯(にんじんとう)
    胃腸をあたためて消化吸収をよくします。あかちゃんのアトピー性皮膚炎に用いて効果があります。
  • 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
    やや便秘が気味で皮膚がカサカサする子供では、黄耆建中湯が皮膚に栄養を与えて、皮膚を潤し胃腸の調子を整えてアトピー性皮膚炎を改善させます。
  • 補中益気湯(ほちゅうえききとう)
    体の免疫力を高めるので感染につよくなり、皮膚の状態を改善させてくれます。皮膚に潤いを持たせ、アレルギー状態を落ち着かせる作用があります。
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
    アトピー性皮膚炎で皮膚が赤くはれ痒いとき有効
  • 消風散(しょうふうさん)
    夏になってジクジクするようなアトピー性皮膚炎に有効
  • 温清飲(うんせいいん)
    冬にカサカサするようなアトピー性皮膚炎に有効
このページのトップへ

4.便秘

  • 小建中湯(しょうけんちゅうとう)
    体力がなく、便秘がちな子どもに有効です。
  • 大建中湯(だいけんちゅうとう)
    あかちゃんの便秘や軽い幼児の便秘に用います。
このページのトップへ

5.夜泣き、眠りが浅い、カンシャク持ち

  • 甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)
    毎夜、夜泣きでお困りのときに有効です。
  • 抑肝散(よくかんさん)
    感の強いう子、眠りが浅くイライラする子、チックの子に有効
このページのトップへ